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顎関節の筋学

顎関節の解剖学の画像2

どうも。スズキタケヒロです。

今回は顎関節の筋学について解説します。

咀嚼筋

咀嚼の主動筋は以下のとおりです。

咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋

咬筋 Masseter

https://visual-anatomy-data.net/muscle/detail_154.html

咬筋は分厚いので触知は簡単です。

頬骨と頬骨弓から起始し、下顎の下顎枝外側面に停止します。

咬筋には浅頭と深頭があり浅頭の方が大きく、下後方を走行し下顎角の下面に付着し、深頭は小さく、下顎枝の冠状突起に付着します。

両側の咬筋が作用すると下顎骨を挙上させ上下の歯を咬合、または下顎を前方突出させます。

片側の咬筋は作用すると下顎へのわずかな同側変位を起こします。

変位を起こしたのちに対側の咬筋が作用するとさらに変位が協調されます。

つまり両側作用は食物を噛んですり潰すような動きを引き起こすということです。

側頭筋 Temporalis

https://visual-anatomy-data.net/muscle/detail_154.html

頭蓋骨の側頭窩の陥凹部分を埋める大きな筋肉です。

幅広い近位付着部から頬骨弓をくぐり冠状突起と下顎枝に遠位付着します。

両側の側頭筋が作用すると下顎の挙上と後退させます。

片側の側頭筋が作用すると咬筋と同様に下顎を同側に変位させます。

咬筋同様に変位を起こしたのち対側の側頭筋が作用するとさらに変位が協調されます。

つまり側頭筋も両側作用は食物を噛んですり潰すような動きを引き起こすということです。

内側翼突筋 Medial Pterygoid

https://visual-anatomy-data.net/muscle/list-parts.html#02

2つの頭部をもち、大きな深頭は蝶形骨の外側翼突板の内側に付着、小さな浅頭は上顎の後側部にある第3大臼歯の上に付着します。

蝶形骨の外側翼突板がピンとこない方はこちらで復習どうぞ

両側の内側翼突筋が作用すると下顎が挙上と前方突出します。

片側の内側翼突筋が作用すると下顎の対側に変位させます。

外側翼突筋 Lateral Pterygoid

https://visual-anatomy-data.net/muscle/detail_154.html

内側翼突筋と同様に2つに頭部をもち、上頭は蝶形骨の大翼に付着、より大きい下頭は外側翼突板の側面と上顎に付着します。

遠位付着部は下顎頭の関節付近になります。

咀嚼中の正確な作用はまだわかっていないようですが、両側の外側翼突筋が作用すると下顎を強く前方突出させます。

 

以上、顎関節の筋学でした。

運動学はこちらのブログにて。

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この記事を書いた人

スズキ タケヒロのアバター スズキ タケヒロ 集-tsudoi-設立者

得意の徒手療法を中心に初学者が明日から現場実践できる基礎内容を担当