どうもスズキタケヒロです。
今回は新人セラピストのうちに知っておくと必ず得する末梢神経の解剖学について。
柔整の養成校で筋肉の解剖学は間違いなく学ぶと思います。
こういうやつです。
でも、末梢神経の解剖学ってやらないですよね?
少なくともぼくの養成校ではやりませんでしたね。
ということで末梢神経の断面図から見てみましょう。
末梢神経の構造
末梢神経の中にも血管があるんですよね。
末梢神経軸索径は有髄神経で2~15 mmであり、数千本の神経軸索が神経周膜に包まれて神経束を形成しています。
1~数本の神経束が神経上膜に囲まれて末梢神経を構成しています。
神経周膜は強靱な結合組織で神経を保護するともに内圧を一定に保ち、透過性を持ち拡散障壁として神経束内の環境を維持しています。
末梢神経は柔軟性に富んでいて、以下2つの動きで機能と構造を維持しています。
末梢神経の2つの動き
- スライド
- 伸長
スライドは周囲を取り巻く組織の中を滑走することで、伸長は伸びて長くなることです。
絵にするとこんなイメージです。
スライドが阻害されたり、過度な伸長が起こると神経機能が阻害されます。
末梢神経の循環
神経機能を正常に保つためには内圧が以下の順で高いことが重要です。
- 神経上膜の細動脈の圧
- 毛細血管
- 神経束神経上膜の細動脈
- 管内
神経線維内の循環障害(≒阻血)が起こると神経機能の障害が起こります。
正常な神経栄養に必要な条件は管内に血液流入→神経線維→管外に血液流入の循環がなければいけません。
また、神経上膜は強いので内圧が上がりやすいです。
そして循環障害の原因はズバリ浮腫です。
浮腫が起こる理由には以下のようなものがあります。
- NSAIDs
プロスタグランジン産生抑制による体液貯留 - 降圧剤
動脈優位の血管拡張、毛細血管静脈圧が上昇
ちなみに
坐骨神経は自律神経線維を含みます。
坐骨神経から枝分かれした神経のうち脛骨神経も自律神経を含みます。
何か臨床のヒントになれば幸いです。
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