
独立開業したいけど何から始めればいいかわからない・・・



開業でお悩みのセラピストへお届けするロードマップになります。
独立開業自体は難しくありません。
やることリストを可視化し、期日に向かって日々タスクをこなしていくだけです。
僕自身2019年8月に退職をし、同年11月に地元広島県にて完全自費整体院をOPENしました。






こちらの記事では独立開業に向けたプロセス+準備しておくといいことを解説しています。
僕は整体院を開業するまでに全くと言っていいほど準備をしていませんでした。
今回は最短距離で効率よくリスク回避ができる独立開業の手順をお伝えします。
また、僕の段取りが全ての答えではないです。
独立開業した方一人一人にストーリーがあります。
あくまでその中の一つのストーリーとして認識していただければ幸いです。
独立開業を思い立ったらまずやること


独立開業を思い立ったら何から始めますか?
思い立ったら即行動!!と言いたいですが、まずは計画を練るところから始めなければなりません。
事業計画を立てる
あなたが独立開業するならどういう起業の形ですか?
- 店舗を借りて接骨院or整体院(自費サロン)
- パーソナルトレーニングジム
- 出張専門
- シェアサロン(レンタルサロン)
- 自宅サロン etc…
以前セラピストの副業記事に様々な働き方を書きました。ご参考までに↓


開業の種類の具体例はコチラの記事に書いています↓
様々な働き方があると共に、その数だけ選択肢があります。
あなたのライセンスや、今まで働いてきた環境も関わってくるでしょう。
僕の場合は、保険のみ接骨院→自費メイン鍼灸接骨院→完全自費整体院という流れでした。
前職場で自費の経験が無ければ恐らく完全自費には踏み切っていませんでした。
あなたの理想や夢がありますが、現実問題事業として成立するのか?(食っていけれるのか?)
まずは情報収集から始めましょう。
これだけSNSが普及している時代ですから、ヒントしかないです。
退職願を提出する


たまに事業計画を練る前(次の仕事が見つかる前)に辞めてしまう人がいます。
僕もわりと急に退職意向を伝えたので、2ヶ月で事業計画書を完成させました。
しかし、オススメはしません。
即決による行動と無謀な挑戦を混同してはいけません。
まず自分の中で計画を立てながら退職願いを提出する順序がオススメです。
我々の業界現場が回らなくなる等の理由でなかなか辞めさせてもらえないパターンがあります。
その場合は所属先の決まりなどを確認しておきましょう。
退職意向は必ず「○○ヶ月前にまで」という決まりがあるはずです。
貯蓄をしておく
後に詳しく解説しますが、自己資金による開業や融資の申し込みを受ける場合問わず貯蓄は大切になってきます。
僕は自己資金ゼロで800万円借りましたが、知識と説得力の事業計画の構成力が無ければ難しいので貯蓄をしておくことをオススメします。
出来れば融資を申し込むだろう地域の信用金庫などで貯蓄しておくといいです。
番外編:ブログサイト開設(必須ではない)


ブログサイト開設に関しては独立開業を思い立つ前から始めておいても損ではないです。
また、やらなくても独立開業はできます。
しかし、今回最短で効率よくリスク回避をし独立開業をするロードマップになりますので、組み込まさせていただきました。
僕の最大の後悔はブログサイトを持っていなかったことにあります。
なぜか?
解説していきます。
ブログを行う最大のメリットは以下の5つのポイントに集約されます。
- マーケティングが学べる
- SNSが学べる
- SEO対策が学べる
- ライティングスキルが身に付く
- ポジショニング→ブランディングが学べる
では一つ一つ解説していきます
マーケティングが学べる
まずは「なぜブログをやるのか?」という運用目的を設定します。
せっかく記事を書いていくのだから、「誰に何をお届けしたいのか?」
もう少し噛み砕けば「どういう人に何を提供したいのか?」
読者を想定してブログサイトを構築していくことになるのですが、これがまさに集客=マーケティングになるのです。
ターゲットを設定し、競合分析、市場規模(ニーズ)の把握。
ブログを運用する上で、誰にも読まれないブログを永遠に書き続けるわけではありませんよね?
アドセンスやアフィリエイト収入を狙うのでもいい。
結果として集客の勉強になるのです。
SNSが学べる
ブログの読者を増やす上でSNSからの動線は必須になります。
ネット検索で引っかからなくてもSNSのフォロワーさんからは読んでもらえる確率が高いからです。


特にTwitterは特性上リンクを貼りやすい上に、リツイートという拡散性機能にも優れている為必須運用になります。
SNSからの流入が見込めるならあなたは何をしますか?
恐らくTwitterやInstagramでフォロワーを増やす方法を学ぶと思います。
これが実店舗のSNS集客・運用に繋がってきます。
アカウントが違うだけで、システム理解と本質的な立ち回りは共通しています。
SEO対策が学べる
まずGoogle検索で何かを調べるとします。
そうするとあなたへの最適化されたWEBサイトが表示されています。
これにはGoogle側のシステムが関係してきており、上位表示させる為の行動を“SEO対策”と呼びます。
恐らくほとんどの方が自社HPを作成することのなります。
上位表示させる為のノウハウはコロコロ変わるので、SEO対策に予算を投じるのは非効率です。
ではなぜSEO対策がメリットなのか?
それは、SEOの基礎を学ぶことにより、WEBサイトの基本的な構築や構造が理解でき、立ち回りやコンテンツの作り込みのヒントになるからです。
そして、SEO対策業者からも身を守ることができます。
ネットリテラシーが低いと言われるセラピスト業界・・・
SEO対策業者と高額契約してしまう方が少なからずいます。
身を守る=コストカット
に繋がるので実はSEO及ネット知識を身に付けるのは恩恵しかありません。
SEO対策業者の恐ろしい契約条件のお話をした動画はコチラ↓
ライティングスキルが身につく
実はこれはかなり重要で、ライティングスキルによりWEBサイトからの予約率に繋がるといっても過言ではありません。
ブログもただ思ったことを書き散らかしても最後まで読まれません。
そして誰かの役に立つ情報でなければなりません。
なぜなら、読む=時間を費やすからなのです。
つまり、読まれる構成を考えるのがライティングスキルなのです。
冒頭でも申したように、自社HPの文言や動線、チラシなどに欠かせない構成。
ブログを書き溜めるのはライティングスキル向上につながり、集客にも繋がるのです。
ポジショニングが学べる
マーケティングの時に市場規模やニーズのリサーチの重要性をお伝えしました。
ブログもどこで勝負するか?が大切になってきます。
これは実店舗も全く同じです。
以前店舗のポジショニングのお話をしました。


どこの区画で闘うか?です。
競合と同じ土俵に立つと消耗戦になるのであまりオススメしません。
ブログの基本的な立ち回りや位置取りを学ぶことは、店舗のポジショニングを考える上で非常に役立つ視点なのです。
自費整体院経営の実際はコチラの記事で詳しく書いています↓
必須条件ではないにしろ、ブログのメリットや有用性をお伝えすることにより、必ずプラスになることを理解して欲しかったです。
融資の相談


融資を受けず、全て自己資金による開業の方はコチラの項目は飛ばしてください。
まず融資を相談する先は二つあると考えてください。
- 銀行(信用金庫。信用組合含む)
- 日本政策金融公庫
僕の場合は信用組合で融資の相談をしました。
銀行は大手企業を相手にし、信用金庫などは地域活性化の為個人を相手にするという特徴があるので覚えておいてください。
どこの金融機関にも新規事業、新規開業の相談窓口が存在します。
まずは問い合わせてみましょう。
恐らく面談になるので、まずは口頭にて考えや展望を相談します。
担当者から審査に必要な書類や事業計画書の提示を求められます。
審査を有利に進める為には冒頭の貯蓄をしておくといいです。
さらに定期預金や金融商品の契約などをすると話を有利にすすめられます。
開業前にやっておいて欲しい記事でも詳細を解説しました↓
銀行員さんもノルマなどがあり
「貸すように尽力するので、代わりにコチラの商品に入っていただければ・・・」とぶつぶつ交換を仕掛けてくる場合も。
特にメガバンクに勢力が集中し地方銀行員の存在意義が薄れる中、本当に必死です。


メガバンクですらリストラや減給の時代ということも頭に入れておくといいです。
事業計画書の作成
ここが皆行き詰まるポイントになります。
事業計画書もテンプレートがあったり、解説した書籍などがあったり様々です。
僕の場合は書籍で記入項目などの流れをつかみました。
一度書店へ足を運び、「事業計画書の書き方」の本を数冊めくってみることをオススメします。
様式により記入項目が様々ですが以下のポイントを意識するといいでしょう。
- 経歴
- 創業動機(超大切)
- コンセプト
- サービス内容
- 市場規模
- 対象顧客(ターゲット)
- 収益の試算表 etc…
あくまで一例なのでこの限りではありません。
もちろん一発で通らないこともありますし、計画書を元に担当者に対して理路整然と説明もできなければなりません。
見積書の作成
計画書の提出と同時に見積書関係も必要になります。
なぜなら、銀行融資の審査において希望額との解離が無いよう整合性を取る為です。
どんぶり勘定の言い値で銀行は貸してくれません。
きちんと何に対していくら必要なのか明記した書類を作りましょう。
見積書には以下のものなどがあります↓
- 備品類全般(ベッド、家具、内装小物、家電etc…)
- 物件初期費用
- 内装工事費用
- デザイン料(お願いする場合)
想定し得る全ての出費を書き込みます。
開業してから必要な物が後から出てくることも多々あるので、全てピックアップする必要はありません。
物件探し


順序が前後しますが、融資の審査の相談と同時に始めなければならないのが「物件探し」になります。
恐ろしいぐらい早く申し込みが入るので早い者勝ちです。
僕の場合は退職前のタイミングでも昼休憩など常にネットに張り付いて探していました。
それぐらい立地は大切です。
後悔したくありませんから本気で探しましょう。
幸いにも僕の場合ほぼ国道沿いの路面店でありながら、駐車場付きでJRの駅から徒歩4分という好立地に巡り会うことができました。
もしここだ!という物件が見つかったらすぐに申し込みをしましょう。
申し込み段階ではまだ賃料などは発生しませんのでご安心を。
融資が下りる前でもいいので申し込みを済ませ、初期費用の見積書をもらいましょう。
テナント申し込みの審査では、保証会社(全保連など)により過去に家賃滞納や建て替えがないか調べられるので、家賃の支払い遅れなどは審査落ちするので注意。
内装工事の見積もり
物件を申し込んだら内装工事業者さんなどに現地へ来てもらい、おおよその工事内容を伝え見積もりを作成してもらいます。
工事の規模やこだわりなどにより本当にピンキリですが、普通の店舗なら200〜300万円はするといった印象です。
僕の過去の職場は1000万円ぐらいかけていましたが・・・
ここでは業者を複数来ていただき見積もりを取ってもらうといいです。
相見積もり(通称:あいみつ)を取ることによりコストカットができます。
ここまでの流れは僕が過去の動画にて解説しています↓
融資が下りた後


融資が下りた後はどんどん物事が進みます。
- SNSアカウントの作成
- 事業用カード作成
- ロゴ作成
- 看板デザイン作成
- 会計ソフト(確定申告用)導入
- 電話やネット開通工事の申請
- 納期の遅い輝夜設備備品など早めに発注
- 内装工事が完了したら購入物の搬入
- チラシ作成
- 折り込みやポスティングの手配
- プレオープン
- グランドオープン
ここまで来たらトントン拍子に進んでいきます。
もちろん工事過程で色々問題が起きることもありますが。
開業プロセス第二弾の動画はコチラ↓
誰でも独立開業はできる
開業の流れや体験談などを聞くと不安かもしれませんが、極論「何とかなります」。
無計画で段取りを組まずに動く方もいらっしゃいます。
僕が一番伝えたいのは
開業してからが最重要
開業するまででお腹いっぱいになりますが、本当に険しい道はここからです。
- 施術の技術
- 悩みを解決できるスキル
- 集客ノウハウ
- 事業主としてのメンタル etc…
学ぶことは多岐に渡る為、時間を無駄に過ごしている場合ではありません。
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